死んで生まれ 死んで生まれ まるで花のように 咲いて 蒔いて 枯れて 散って 魂を紡ぐ サディスティックでロマンチックで グロテスクをポンプに押し出されて 今日も血潮はこの身を駆け巡る 死を待つだけの懶惰(らんだ)な日々に さあ 生を謳おうか この世界に君臨するヒューマニズム 毒となり栄えに導く エゴイストの群れ 集り舞う蝶 生の地を彷徨い這う姿 屍鬼(グール) 綺麗なものを見つけては侵し穢す 廻り廻る命 この肉体はただの器だとしたなら 人のカタチをした何かだろう 僕らはこの時代(とき)に生まれ歩む者なら 屍に混ざり飢えを知り 死を待てというのか 来世(あす)への夢を見る事も出来ず 傷を舐め合い嘆きを交わす それでも積もり積もる時の砂の上で 廻り逢えたこの出逢いを奇跡というのなら サディスティックでドラスティックで トラジコメディーな日々の 喜劇なのか 悲劇なのか まだ分からないけれど ただ 生を歩もうか 生は限られた時間だと 思い出す 再び産声を上げようが 屍人(ゾンビ) 生まれ変わり何が変わったというの? 幾多の花を見て 幾多の命を見て 地球(ほし)の記憶に触れ 怠惰な眠りから目覚めた 寝ては起きて虚無が襲い 僕は虚空の世に 抱きしめられ そして愛され 魂を腐らす サディスティックでロマンチックで グロテスクなポンプに押し出されて 今日も血潮が駆け巡ってしまう ただ生かされるだけのこの魂に 何の価値があろう? 屍鬼(グール)のような… 屍人(ゾンビ)のような… 泣いて 笑い 怒り 愛し 僕は君のように 人らしく生き この命を燃やせるだろうか 僕らはこの時代(とき)に生まれ歩む者なれど 屍に混ざり飢えを知る必要など無いさ 来世(あす)への夢を見る暇があれば 現世(いま)を命がけで生きよう 死んで生まれ 死んで生まれ まるで花のように 咲いて 蒔いて 枯れて 散って 魂を紡ぐ サディスティックでロマンチックで グロテスクをポンプに押し出されて 今日も血潮はこの身を駆け巡る いつか訪れる現世(いま)の僕の死に 悔いを残さぬように さあ 生を謳おうか