夕闇の森を抜け 棘誘う秘密の隠れ家 誰よりも美しく誰よりも気高き姫 紅玉の唇と零れる吐息が生む宝石 輝きを纏う羽 全てを支配していたい ねぇ ご覧 外には 今、獣たちが蠢いてる 僕だけが貴方を守る術を知っている 迷うより 手をとって 細い手首に金の輪をあげよう 契約を交わす呪いの指輪も 光と闇は溶け合えないと 拒まないで欲しい 他愛もないような話をしようか 貴女の微笑み 僕を救うから 怖がらないで まだ触れないよ 憂い 反らす瞳 僕だけ見つめて 少しづつ慣れてきた素振りで僕を騙すのだろうか 甘やかな罠ならば捕えてみせるこの腕に 何度でも逃げても良い 何処までだって追い続ける 命など惜しくはない 優しく残酷な言葉で 嗚呼 囁いて 淡い香りに胸が裂けそうで 罪が生まれるなら 罰は僕だけに 一瞬で良い 心を見せて 全て捧げるから 背中の黒い羽を嫌うなら 今すぐに手折り貴方へ贈ろう 穢れた僕は術を知らない 嘆きの衝動で 爪痕 刻んで 細い手首に金の輪をあげよう 契約を交わす呪いの指輪も 光と闇は溶け合えないと 拒まないで欲しい 他愛もないような話をしようか 貴女の微笑み 僕を救うから 怖がらないで 指を絡めて 惑い 揺れる瞳 僕だけ見つめて