重なった肌と肌で語るレプリカが混ざる一時間も わたしが望んだはずなのに目覚めるのが怖かった 見慣れた世界 こんな明るいっけな 伝えたいことも言い出せない声帯ならもう潰してよ 遠ざかる貴方の指からはちがう蜜の感触が 求めたから? 見抜いていたから? 最愛でもなく温もりでもない微熱が苦しすぎて この狭い部屋で遭難しました だから…今だけ見つけだして あなたに触れるたび行き場を失うわたしは そっとこの部屋に鍵をかけました 思い出すだけで生きてゆける気がしたの だけどそれはわたしを壊した 気付いたらもうこの部屋の空気はなくなって 起き上がれないわたしは溶けて消えてしまうから 誰かノックして…1度でいい… 優しく…わたしを呼んで… さよならでもなく再会でもない未来を選んだ朝 すごく眩しくて あなたのその香りもおかしな癖全て まだ微熱が残るこの部屋に閉じ込めておくよ だから…渡したその「スペア」は 使わないから返さなくていい