花を散らす赤い雨 空蝉の庭に濁々と流る 何度巡り会うのだろう 来た道を戻り、繰り返す輪廻 ここに咲いた花は誰も知らない 君が触れてくれるまでは 遠い明日に 叫ぶ声は届かないだろう 花を濡らす赤い雨 命脈を辿りまたここに立った 何度すれ違うのだろう 来(き)た道を戻り、繰り返す記憶 擡げ息吹く、いつかの思い出 螺子巻く階段、その先へ 遠い昨日に笑う、君に手を伸ばして 花を散らす赤い雨 空蝉の庭に濁々と流る 何度巡り会うのだろう 来た道を戻り、繰り返す輪廻 花を食んだ赤い雨 幽身に染みる昔日の記憶 幾度巡り会うのなら 行く先も見えぬ、 繰り返す罪と罰を