すれ違う人塵の中 彷徨い 紫陽花が綺麗に雫を纏い 交差する心をかき乱して 揺さぶられ 自分が自分でないかのように 制御出来ない頭の先から足の先まで 忘れようとすればするほど苦しい 悲しいほど澄み渡る 空が青く どこまでも 高く高く舞い上がり 鳥のように飛びたい 降りしきる雨の中 抱き合った 思い出さえ 消してく 彩時雨 君に出会う事さえなかったら この雨も 知らずに・・・ 散らばった 絵の具の中に見つけた 鮮やかで綺麗な君が好きな色 「私を支配する君 君は私のモノ 私は君のモノ 君は私」 ガラクタみたいに捨てられた思いも 踏み潰されて汚れてしまった花も 空の果てまでいけば 何もかもを忘れて 諦めていた世界に 儚い一輪の花 降り止まない雨が 僕の心 冷たく凍らせてく 彩時雨 ただ一つの願いさえ叶わず 生きる意味も解らずに・・・ 君が幸せでありますように 何度も祈るよ 降りしきる雨の中 抱き合った 思い出さえ 消してく 彩時雨 君に出会う事さえ なかったら この雨も 知らず 降り止まない雨が 僕の心 冷たく凍らせてく 彩時雨 帰れずに 絡み合う指先を 振りほどき歩き出す 雲が流れて 照らす光