[ti:] [ar:] [al:] [00:03.16]きらめく星降る夜に [00:10.04]あなたに/お前に物語る [00:16.11]小さな恋のおはなし [00:24.55] [00:26.85]今夜は西の森にお星様が降るらしいと [00:33.03]ねえさまたちは頬染めて口々にそう呟いた [00:39.62]願いごとを叶えてくださる不思議なお星様 [00:46.16]教えて頂戴な わたしのいとしい運命のひと [00:52.59] [00:53.04]どんなに恐ろしい姿をしていたとしても [00:59.32]わたしはきっと彼のことを見つけてキスをするのだわ [01:05.90] [01:06.20]嗚呼いとしい運命のひと [01:09.19]はやくここに逢いにいらして [01:12.49]嗚呼まだ見ぬ運命のひと [01:15.82]逢いたいわ そういますぐに! [01:19.20] [01:19.65]空駆ける流星群 鼻先を擽(くすぐ)るしずく [01:25.98]こんな夜は目を閉じ叶わぬ夢に身を焦がす [01:32.63] [01:32.89]独りが寂しいといつから思い始めたろう? [01:39.32]そうじゃない!俺は狼さ [01:42.22]少しそう少し飽きただけ [01:45.86] [01:46.16]甘やかな願いごと 牙で隠して生きていく [01:52.29]これからもそうさ俺は誇り高き一匹狼 [01:58.76] [02:32.52]漸く逢えたわ いとしいひと [02:35.46]どんな味がお好みかしら? [02:39.36]砂糖漬け 塩胡椒 如何様にも [02:42.59]御好きなように さあ、召し上がれ! [02:46.02] [02:46.63]お生僧様、お前みたいな [02:49.82]痩せたガキ食べる気も起きないぜ [02:53.52]やめたやめた!興(きょう)が削がれた [02:57.01]早く帰りな仔羊さん [03:00.50] [03:00.94]あらまあ遠慮なさらないで! [03:04.15]優しく牙を立てて、さあ、ほら! [03:08.08]なんだこいつ!こら、ついてくるなよ! [03:11.71]美味しく食べてね いとしいひと [03:15.21] [03:15.61]流れ星の起こした気まぐれ [03:18.90]ちぐはぐな二人 [03:20.90]おおかみとひつじ [03:22.74] [03:22.99]さあ召し上がれ [03:24.43]プライドが許さない [03:26.29]食べて良いのに… [03:27.98]逃げて良いのに… [03:29.62] [03:30.02]噛み合わない二人 [03:31.76]でも離れられない [03:33.56]これが [03:34.41]まさか [03:35.30]運命の出逢い [03:38.44] [03:42.93]あなたに逢うことずっと夢見てたの [03:48.01]思い描いた通りの優しい方 [03:51.41]世界一いとおしいあなただから [03:55.14]食べられたって幸せなの [03:58.53] [03:58.93]何かが違う こんな筈じゃなかった [04:02.52]確かに腹は減っているけれど [04:06.16]ふわふわの毛並み 柔らかそうな肌 [04:09.59]食べられたがる餌が居るなんて! [04:13.28] [04:13.64]流れ星の願い事など [04:16.73]子ども騙しさ 信じちゃいない [04:20.32]けれど目の前のおかしな生き物 [04:24.30]星降る夜に落ちてきた [04:27.59] [04:50.02]噛みつき咥えて駆けて逃げ出した [04:53.21]一匹狼の誇りも知るものか [04:56.75] [04:57.15]お前だけは俺が守り通す [05:00.54]どうぞいつでも美味しく召し上がれ [05:03.93] [05:04.32]数え切れない夜を過ごしたけれど [05:07.62]お前/あなたと居れば世界はきらめくよ [05:11.20]嵐の日々も 花を待つ冬でも [05:14.65]二人ならば口遊み歩けるだろう [05:18.58] [05:18.79]これはちぐはぐな二人の物語 [05:27.65]