[00:39.318]寒い 澄んだ冬の午後に [00:51.525]冷えた石畳の上で息を吐く [01:02.686]そらは白く霞んで [01:08.966]世界に蓋をかぶせる [01:14.838]わたしの心と同じ その色 [01:18.606]わたしがどんなに呪っても [01:26.822]世界は終焉(なく)ならないし [01:32.278]誰も死にはしない [01:35.726]わたしはそらを見上げて立ち尽くす [01:44.422]この澱んだ世界の底(まんなか)で [01:51.078]どうやって生きていけばいいのだろう [02:05.982]寒い 小さな部屋の隅で [02:18.179]ひとり浅い睡みから目を覚ます [02:29.531]夜、心は死んで [02:35.699]何故(どうして)息を蘇(かえ)す [02:40.995]幾度でも 幾度でも 幾度でも [02:46.483]わたしがどんなに祈っても [02:52.571]悲しみはなくならないし [02:58.187]人は人を傷つける [03:02.187]わたしはそらを見上げて立ち尽くす [03:11.853]涙はわたしをひとときなぐさめるだけで [03:23.547]世界を浄い流しはしない [03:32.947]こころだけ抱いて死んでいけるなら [03:38.011]わたしはどうにここにはいない [03:44.219]ひろいしろい とおいそらをみあげて [03:49.805]わたしはただ立ち尽くす [03:54.995]伽藍の底に立ち尽くす [04:00.611]伽藍の空に立ち尽くす