明滅する意識 賛美歌 煙る月 水の匂いに侵されて 細胞のイメ一ジ 気管 横隔膜 深いところに落ちて 血汐のことをおもう 行交う、劣情のことを 眠れぬ肺に アルシオン 剥奪される 滲んでいく 暗闇の中 身体をつきぬける疾風 逃げる場所はない どこにも 触れる 傷 フラッシュバッグ 記憶 さわぐ 声 反復する 感じる 叫ぶ 後悔 復元する 悪いゆめ 嘲笑する、目 幾つもの影が遮る 精細なモノクロ一ム 折重なって再生される 薄い硝子のスクリ一ン 砕け散った 向き合う顔は歪んで 血汐のことをおもう 逃がしてよ、このざわめきを 叫び枯れた喉に アルシオン 共鳴する 飲み込まれる 暗幕の裏 また突きつけられる喜劇 引き裂いていく 何度でも 眠れぬ心職に アルシオン 赤く 赤く 塗り潰すあの日の台詞 まだ鎮まらない痛み 疼いている いつまでも 繰り返し 繰り返し 纏わリつく残響は 呼び合っている声と声 ざわめく夜の闇は 呼び合っている声と声