きいて、 伸びていく枝のシルエット 夜露に育つ緑麗し 冠を誂えた時は過ぎて きいて、 わたしは知っているわ それは錆付いたオルゴ一ル あなたが聴いた子守唄 欠落はやがて日常の景色となる 悲しい心になりはしない 少しずつ埋もれて 解れて それでもわたしは手を伸ばすの 月のひかりが降り注ぎ かつての姿、よみがえる 耳をすませばきこえてくる やさしい祈りの歌が わたしはそこにいた きいて わたしの声を 瞼を閉じて 祈りを捧げる その歌こそが光を求めている きいて、 歩みつづける身はしなやか 月光を浴びる葉は潤い 欠けた世界の暗やみも包む きいて、 わたしは知っているわ それは色の褪せた絵本 あなたが涙したおとぎ話 夜更けに舞い上がる風 思い出は陽炎のようにもえる わたしは抱きとめる 時代の過ちも 注がれた愛情も また新しい朝の訪れを知りながら 欠落はやがて日常の景色となる 悲しい心になりはしない 少しずつ埋もれて 解れて それでもわたしはあなたを呼び続けるの 月のひかりが降り注ぎ かつての姿、よみがえる 耳をすませばきこえてくる やさしい祈リの歌が わたしはそこにいた あらゆる悲しみさえ移ろう そうしてせかいは廻りつづける