千年郷の居に そびえるパイプライン まるで三不管 帰れはしない 迷い込んだ先は 理想なんかじゃなくて 後悔なんてさせない(どうぞ) 幸せになってね? 慎ましげに 選んだ茶器の傍らで 酸性の雨に打たれつつ 蠱惑の甘い夢が開くわ 追い求めた桃源郷 ようこそおいでませ もう意地悪な猫はいないから 飲んで 騒いで 抱いて 狂って つまらない現世からは おさらばらば 醒めない夢の世界を目指せ 盛った舌を出して 次から次求め 満足しないなんて 効率度外視 一度目は偶然 二度目は運命でも 三度目からは論外(五里霧中 有象無象) でも もっと 欲望の淵を見せて 迷い込んだなんて 嘘つき顔見せて 猫なで声で縋り さかしま尻尾振る 嗚呼 恋い焦がれて幸福論 良い夢を見たでしょ? 降り注ぐ幸せからは もがいて 奪って 泣いて 擲って この扉をくぐる者は 希望を持て 終わる事無く宴は続く あの時の笑顔だったきみには もう二度と会えはしないだろうけど 足に縋りつく 君の事二度と忘れないさ 夢を見るのなら 自分の世界だけにしたら? 詰み上がった桃源郷 皆に撒くのでしょう? 後ろ髪を引かれようとも 縋り 吸い 狂い 止められない 幸せとはなんだろうか 迷い続けて 曖昧で 廃退な夢に 結びついた赤いネオンが舞う 嗚呼 最後に残るのは幸福論 効能は据え置き