傷付いた羽根を広げ飛び立って行く鴉は 餌を求めて羽ばたく ビルに覆われた空の彼方へと 不確かに洩れる光を目指した いつも何処か不安があって 馴染めなかった 今日もひとり孤独の中でまた 途切れ途切れ息を切らして 届かなかった 大事なものまで遠くへ 夕映え迫る空厚い雲に覆われ 匂いだ立つ路地裏の風 羽根は余りある重力に押し潰されて 誰にも気づかれずに 闇に溶けて行く 鈍く光る黒い雨 未だ止まずに嘆きや憂いの声 も掻き消す 手を伸ばしても決してたどり 着けない確かに其処に何かを 見たのだ 何をどうあがいてみたって触 れなかった 誰も彼も空の彼方へ嗚呼 途切れ途切れ息を切らして 届かなかった 真実を打ち付けられるかの様に 夕映え迫る空厚い雲に覆われて 匂い立つ路地裏の風 羽根は余りある重力に押し潰されて 誰にも気づかれずに いつかはあの空へ 君の手をとって 闇に溶けていく