[00:11.47]はらはらと舞うは薄紅 朧夜に煌めいて [00:17.70]聴こえるか お前の為に紡ぎ出す極上の調べ [00:22.99]ゆらゆらと走る波紋は 幾重にも重なって [00:28.72]聴こえるか 懐かしかろう 何度でも奏でてやるから [00:34.32] [00:34.47]今は眠れ [00:37.35] [00:45.83]ざわざわと舞うは蜉蝣 朧夜に揺らめいて [00:51.55]聴こえるか 歪な薄刃 片羽が奏でる静寂 [00:57.44]ひそひそと伝う波紋は 幾重にも重なって [01:03.21]聴こえるか 恐ろしかろう 何度でも歌ってやるから [01:08.56] [01:08.94]今は眠れ 耳の痛みが消えるまで [01:18.71] [01:19.53]恨みは我が弦に集う儚き刃 春の夜に狂う沙羅双樹が笑う [01:43.62] [02:00.63]ふらふらと琵琶を探して 宙をかく細い腕 [02:06.19]知らぬだろう 付喪と化した我が姿 盲いたその眼は [02:12.21]きらきらと水鏡の様 朧夜を写し出す [02:17.76]聴こえるか 懐かしかろう 共に歌った愛しき人よ [02:23.63] [02:23.81]ここにいるぞ ここにいるぞ [02:32.61] [02:35.19]狂い咲きやがて枯れて散りゆく 兵どもが夢の跡 [02:46.54]経に隠された語り部の歌 今宵も求めて彷徨って [02:57.91] [02:58.13]はらはらとあふるる涙 その歌を待ちわびた [03:03.70]灯火は弱々しくも 幽玄の輝きを放つ [03:09.58]しとしとと落ちる影より 反魂の香が薫る [03:15.35]月明かり 九十九の祈り 頼りないその手を掴んで [03:20.85] [03:21.16]誘うの鬼火 諸行無常の音に踊れ [03:31.35] [03:31.83]乱れよ我が弦に唸れ嵐の如く 地獄の塚より 鶴が走り去る [03:54.89]恨みは我が弦に集う儚き刃 春の夜に狂う沙羅双樹が笑う [04:23.18]