耳鳴りが響いた非可聴の声に 九割九分の妄想を押し付ければ どこにいるかさえもわからない虚しさ 解決もしないまま漂うだけ まるで翼を燃やし飛ぶ鳥を見る様な 諦めの確かさがこの胸を締め付けてゆく 忘れることはできない閉ざされた瞳は 独りだけの国を築き上げてゆく 近付くことさえもできない なにもかも透明に置き換え 寂しさの意味さえもわからない 無意識の繋がりを探して 鏡に映るのは対称の世界 九割九分の妄想に歪められて どこにいるかさえもわからない姿を 見つけ出せないままに指を這わせ たった一雫が雨止みを拒んだ 行方を誰かが気にすることもないでしょう 見通すことはできない無軌道の出逢いは ひたすらに願いを蹴り飛ばしてゆく 残した足跡も見えない 過去さえも真っ白に消されて 切なさの意味さえもわからない 無意識の繋がりが見えても 君は君を隠して 平行な時だけを刻んだ 恋しさを叫んでも この声のゆく先はわからなくて 近付くことさえもできない なにもかも透明な鳥籠 愛しさが届いたら意味なんていらないわ 答えだけ教えて