[00:00.00] [00:14.45]ただこの欲望に [00:17.23]不実になれないだけ [00:20.74]継母が家中に [00:24.29]いくら鍵を掛けても [00:27.79]なめらかに素足は [00:31.21]夜を駆け抜ける [00:34.73]潤んだ躰が [00:38.29]行き場のない波で [00:41.57]鈍ってしまう前に [00:46.57] [00:58.66]少女のように患い [01:02.02]娼婦のように誘う [01:05.47]恋という幻戯の一滴を [01:12.27]まずは口に含み [01:19.06]そっと [01:20.94]呑み込んでみればいい [01:25.41] [01:32.84]ただこの快感に [01:36.07]味を占めただけなの [01:39.44]ほろ苦くて甘い [01:42.73]それはほんの一瞬 [01:46.29]厳かな腐敗に [01:49.78]舌が溶ける間の [01:53.26]熟成が進めば [01:56.85]もう戴けないわ [02:00.24]愛となり黴を持つ [02:05.49] [02:17.19]貴族のように憂いて [02:20.49]下賤のように嗤って [02:23.90]魂に身分与えたら [02:30.79]人間(ひと)は誰でもみな平等 [02:39.34]そう思ってみるわ [02:44.01] [02:51.31]でもこの感情は [02:54.37]差別するためにある [02:57.91]愚かしいあなたを [03:01.22]殺して差し上げたい [03:04.84]せめて貫くのは [03:08.23]恍惚の槍で [03:11.76]生きることはすべて [03:15.96]悦びと知るほど [03:19.48]その先を見てみたい [03:24.48] [03:36.36]ただこの欲望に [03:39.72]不実になれないだけ [03:43.19]神様が手首に [03:46.31]いくら鎖巻いても [03:50.00]私は最後まで [03:53.47]光に背くわ [03:56.89]美しく盲いる [04:00.46]暗い柩のなか [04:03.91]責め苦に耐える為に [04:10.78] [04:18.02]快楽に酔い