生まれて初めての 眩しさに まつげが最初に触れた 真新しい南風が 無色の鳥たちに変わりながら 次々 過去とすれ違っていく 緑の刻限 傷の癒えた勇気を 海へ放した こんなにも 自然な私が ここにいる 水を得た私を 木々の透き通る森に 見つけた 水を得た私は 小さな花を両手に挿んで 笑っている 空に映る海の色 綺麗な明かりをいっぱい載せて 夜空がやって来る たった一日で 回る星たち なのに ここだけは こんなにも 穏やかに進んでいる 新鮮な奇跡 海に落とした一粒の涙 南に流れる幾千もの一瞬 いつまでも 忘れない私が ここにいる 水を得た私が 溢れる笑顔で 話している 水を得た私は あなたのまつげに触れるでしょう 呼吸が呼吸に重なるように 波が静かに眠っている 太陽と月と星の光を受けて みんな一日中輝いている どんな宝石よりも 美しく強く輝くものがある それは時に戸惑い 切なさに苦しみもする もう消えてしまった星がある 消えることで より確かな存在となって 輝き始めた いつだったか 人が歩いたという あの星に照らされて 帰る道 夢を見る いつかの君のように