[00:00.00] 作曲 : 上北健 [00:01.00] 作词 : 上北健 [00:40.02]痛いこと忘れて、零したあの青い言葉。遠い春の終わり。 [00:51.27]夕暮れの街は今日の罪を知らないように、終わりの鐘を鳴らすんだ。 [01:03.26] [01:13.49]路地裏。笑い声。窓の向こう、嬉しそうな家族の風景。 [01:24.98]胸が苦しくて見上げた先、はじめての星が輝いていた。 [01:36.50] [01:36.78]僕はひとり常夜灯に照らされて、明日を待って、秒針に急かされて、 [01:46.63]気付けば何も残らない今日を悔やんでは放り出して、 [01:52.27]いつも残るのは変われない僕の方だ。 [01:58.43] [01:58.73]愛に怯えて離れた町。風はまだ暑い。夏の終わり。 [02:09.46]積み上げた荷物、笑い合えた日の記憶、置き去りで歩く。 [02:20.61]先は見えないけど。君が居ないけど。 [02:34.96] [03:08.59]遠回り、 [03:09.24]ブランコ公園、 [03:11.17]水飲み場、 [03:12.37]消えゆく命、 [03:14.18]市民ホール、 [03:15.21]ピアノの音、 [03:16.88] [03:17.12]君が儚く笑うんだ。 [03:19.55] [03:19.72]重なり合う景色達が啄んでゆく、僕の形を。 [03:24.89]ありふれた声は要らない。僕は要らない。 [03:39.66] [04:01.15]腫れた目こすって約束した、また会うこと。辛い秋の終わり。 [04:12.28]大丈夫、君なら。笑っていて。と、胸の中絶えず響く。今もほら。 [04:23.76] [04:24.02]転んだって前だけを向いて、みっともなくても気にしないで、 [04:29.78]言いたいな、「ずっと一緒に居てよ。」 [04:35.19] [04:35.32]僕にだって意味があるように、誰にだって意味があるから。 [04:40.95]聞きたいな、明日に繋がる声を。 [04:46.17] [04:46.43]いつか今日を思い出す時に、君の笑顔が消えないように。 [04:57.43]いつか僕が居なくなる前に、君との日々が消えないように、 [05:06.80]これを残すよ。 [05:09.21] [05:19.73]あいも変わらず足跡ひとつ。道の途中、寒い冬の終わり。 [05:30.44]夕暮れの街が、少しだけ優しく見えた。そんな日の話。 [05:42.24]