[00:00.00] 作曲 : 上北健 [00:01.00] 作词 : 上北健 [00:26.47]躊躇って飲み込んだあの言葉、 [00:31.19]今まではもう思い出すことさえできないんだろう。 [00:38.28]いつだって、人はそうして自分の心すら、 [00:44.99]偽った色に塗りつぶしていく。 [00:48.39] [00:49.46]後悔はないか。 [00:51.41] [01:03.47]小さい頃描いた空想の未来。 [01:08.20]今思えば、ひどく鮮やかな色たちだ。 [01:14.86]その全部が少しずつ混ざり合って、 [01:19.39]誰の眼にも映らない、この僕を形作ってきたんだ。 [01:25.38] [01:26.52]君が居れば、不甲斐ないことの日々だって、 [01:31.56]少しは好きになるかもって思ったりもするよ。 [01:36.78]まだ先は見えないんだけどさ。 [01:40.53] [01:52.53]戸惑って踏み出せない一歩が例えば、 [01:57.92]誰かの生きる意味になっているとしたら、 [02:04.65]汚れてしまった胸の深いところ、 [02:09.31]煌めく色が、雫落として澄み渡っていく。 [02:14.54] [02:15.65]振り返れば、 [02:17.85]手を取り合い笑うこと、肩寄せ合い泣くこと、 [02:23.91]通り過ぎていった記憶に残ってはいないこと。 [02:29.80]君がくれた新しい名前のない感情が [02:36.28]間違ったりしないで、と背中を押す。 [02:40.91] [02:41.02]君が手を振った世界の間違いを辿るようにして、 [02:48.70]ここまで走り続けて来れたから、 [02:53.31]今は悲しいことも増えたけど、まだ大丈夫。 [03:00.89]心に、君の色が残っているから。 [03:07.08] [03:18.55]見渡す限りどこにもないと気づいたときにはもう遅くて、 [03:24.72]君のいない景色だけが残った。一人きりだ。 [03:30.11] [03:30.26]振出しに戻った、いやちがう。 [03:32.88]ここには、あの日ついた傷がある。 [03:36.17]悩み苦しんだ証が教えてくれた、まだ続きがある。 [03:43.05] [03:43.29]要らないと切り捨てた過去も、 [03:46.25]要らないと傷つけたこの心も、 [03:51.06]明日に繋がっていると知った。 [03:56.70] [04:06.84]君が手を振った世界の間違いを辿るようにして、 [04:14.73]ここまで走り続けて来れたから、 [04:19.39]きっとこの先も塗り替えて行けるだろう。 [04:25.09]待っていてよ。君に、僕の色を伝えに行くから。 [04:33.19] [04:34.22]キャンバスに描いた空想は輪郭を得て、 [04:43.53]今、望んだ未来を写す鏡になる。 [04:53.45] [04:54.85]名も無い色が生まれる。 [04:57.59]