[00:18.964]遠い遠い時の果て そこに住まう人は皆 [00:25.402]永遠の命をもつ世界での話 [00:31.750]赤い実の成る木の下 La La Lu La 生まれながらに [00:38.115]死の呪いがかけられた少女の話 [00:53.894]色付いた街外れ 蒼く光る湖畔 赤い実のお菓子屋 [01:02.388]ちょっぴり寒くなった今日は妙に誇らしげ 自信作を売りにゆく [01:10.111]待ってて 今度こそ 美味しいんだから [01:19.286]時計塔の見える市 驚いた [01:22.401]珍しく賑やかね La La Lu La Lucky!! [01:28.001]物憂げな街の隅 ひとり [01:30.599]赤い実のパイどうですか 自信作なの [01:35.701]そんなのひとつも売れないさ [01:39.188]少女を見て蔑む人達 [01:42.870]みんなと何も変わらないのに [01:47.550]美味しくできたのに [01:50.324]今日も声は届かないのね [01:54.580]まるで透明になったみたいだわ [01:58.835]そうして誰もが知らぬ振りをした [02:03.018]何故なら少女は呪われているから [02:07.352]死んだ世界で唯ひとり生きていた少女の話 [02:23.353]夜なべでアレンジパイと にっこりスマイル引っ提げ [02:27.073]少女はまだ諦めない [02:31.631]時計塔の針も空を指して お腹も鳴るそんな時 [02:38.021]ふと後ろから人が少女を押す 甘い籠は落ちる [02:46.255]お菓子を踏み行く人達 平気な顔してさ [02:52.729]惨めに拾い集める ふともうひとりの手が [02:59.630]どろどろのパイを徐に口に入れて 「おいしいね」 [03:07.646]その声で心は溢れた [03:11.862]まるで輪郭を描いたみたいだわ [03:16.100]そうして彼は手を差し出した [03:20.251]何故なら少女に呪われているから [03:24.606]死んだ世界で唯ふたり生きていた遠い物語 [03:45.100]街の人達は哀れむ [03:47.829]赤い実を食べて呪われた者を [03:51.240]永遠に生きられずに死ぬのさ [03:54.128]嗚呼なんて可哀想な話 [04:02.100]ふたりは笑う それでも笑う [04:08.153]La La La とっても素敵な呪いね [04:14.433]例え明日死んでも [04:17.679]『今』が確かで大切になるから [04:28.831]もう声は届かないのね [04:32.881]まるで透明になったみたいだわ [04:37.106]そうして誰もが知らぬ振りをした [04:41.317]何故なら世界が呪われているから [04:47.251]『永遠』の呪いは解かれていた [04:51.524]まるでふたりの方が狂ったみたいだろう [04:55.749]そうしていつか笑うように眠る [05:00.001]何故ならふたりは放たれているから [05:04.200]死んだ世界で唯ふたりだけが幸せだった