わだかまり 繰り返して ほつれた糸 手繰り寄せる 片付いた空っぼの部屋 一人ぼっちで 誕生日の零時ちょうど 灯ったランプ 薄目で見た 待ち受けに映った僕らを いたずらに ウソをついてみたんだ なんだか 君が遠くなって 僕だけ 子どものまま 変われずに 君が教えてくれた この世界 僕のがらくたで 汚れていくのに 今でもなんで こんな風に 綺麗なんだろう 甘えるほどに 怖くなってた あんな優しさでも 足りなかった ずっと君を 好きなのに 「恋の魔法が 消えるまで 引き出しに しまっておいてね」 何も知らなかった僕に 宛てた手紙 机の奥で眠ってた あの日の声が 語りかける 予見めいたような言葉で プラズマが 体を走る もし叶うなら 戻りたい 君は 未来の僕に 気づいてた 君は最期まで 笑いかけて 僕の泣き顔を撫でてくれたね どうして 何度もつらく 当たったんだろう 物語のように 訪れて あっけない結末に飲まれていく 君を 守れないで あふれる息吹の片隅で 今 歩み出す未来への鐘の音を鳴らして 君が生まれてくれた この世界 僕のがらくたで 汚れていくのに 今でもなんで こんな風に 綺麗なんだろう 君は できる限りの思いで 僕の泣き顔を 抱いてくれたね 震える その腕に 君が 残してくれた言葉を 僕も 誰かに伝えてゆくから どうして こんなに世界が 愛おしいのか 最期の最期まで 優しくて 君は 泣きながら 笑ってくれた 「ひとりじゃないからね?大丈夫」