瑠璃色の瞳 白い指先 齢十六の可憐な皇女リュシーヌ 宵闇に靡く白銀の髪 綺麗な容姿に誰もが目を奪われる 笑顔に隠した冷酷な裏 国を護るため大胆不敵な軍略 綺麗な国土と皇女に惹かれ 迫る隣国を華麗に撥ね退け続ける 「君の声、聞こえているよ」 可憐なお姫様は 咲き乱れる薔薇に 罪深き侵略者 この腕にかけて 「生きたいのならば従いなさい、私に…」 眩い光落ちる影 鼓動が告げる裁きの刻 「泣かぬなら、殺せばいいわ」 「君の声、聞こえているよ」 瑠璃色の染められた 漆黒の薔薇を 冷たい視線の先 温かく包む 可愛いお姫様は 白き薔薇の様に 偽りの情景を 蒼に染め隠すわ