星を齧(かじ)り眠る夜に まだ満ちることのない、あの月 夜の隙間に感じるのは ただ君の甘い温もりと ただ二つの、鼓動―― 星が瞬いた 滑り落ちそうな逆さ月 夜の帳(とばり)へと 流れ込んで行く瞬間に 怖くなるの 何も見えず 一人きりで すべて消えてしまうみたいで だから私 瞳閉じて 耳を澄まし探し出すの この暗闇を照らす君の光を ねぇ 明日に怯え 迷う夜は ただ君の声が聞きたい ねぇ 雲に隠れ 滲む月を そう 君の愛で包んで 誰も聞こえない 震える月が紡ぐ歌を ふいに思い出す 胸を締めつける静寂は 何もかもが ここにいない そんなタチの悪い夢を 見せてしまうわ だから私 一人願う こんなタチの悪い夢を ねぇ 壊して欲しいの 君のその手で この浅い鼓動 響く夜は ただ君の熱に触れたい ねぇ 闇に呑まれ もがく月を そう 君の愛で包んで ねぇ 明日に怯え 迷う夜は ただ君の声が聞きたい ねぇ 雲に隠れ 滲む月を そう 君の愛で包んで 君の愛で包んで