[00:00.49]薄汚れた猫が 震えている [00:04.51]鳴いて 泣いて 雨を降らせて [00:08.26]凍てつく雫が 大地を叩く [00:12.4]涙 涸れ果てるまで [00:31.52]行き場もなく 立ち尽くした [00:35.45]少女の手を 彩る [00:39.31]季節外れ 色づく花 [00:43.21]手折られてゆく [00:47.6]金の光 黒い影 [00:50.64]少女に花を 渡す [00:54.50]色が 香りが [00:56.48]故郷の花と 似ていた [01:01.20]時は廻り いつしか ひとつの噂 [01:07.97]口を揃えて 人々は語る… [01:16.75]亡国の姫君は 生きている [01:20.57]強く 気高い 誇りを胸に [01:24.34]黒の使い魔を 従えている [01:28.12]故郷を 取り戻すため [01:31.22]幾年の時が流れても 諦めはしない [01:40.15]この手にあの花を 抱くまでは [02:02.2]幼い日の 記憶にはとても程遠い [02:09.34]故郷よ今 私は帰った…! [02:17.72]誰ひとり 出迎える者はない [02:21.55]何もかもが 壊れた庭に [02:25.34]黒い猫だけが 私の腕に [02:29.9]抱かれて 眠るだけ [02:32.91]薄汚れた少女(ねこ)が 震えている [02:36.67]青い 青い 青空の下 [02:40.49]凍てつく雫が 大地を叩く [02:44.37]涙 涸れ果てるまで