ひとつ歌うは恋のうた ふたつ奏でし結びうた みっつ重ぬる愛のうた 幼身を捧ぐ 運命背負う 憐れ花の謡よ 春満つ宵の口 紡ぐ言葉に惑いて そっと顔見やれば 伝う月の雫よ (「これで良かったのだよ」と、) - 全てを守りたいから (貴女は優しく呟いた)この身を捧げよう - もう届かぬ希望の灯は 遥か遠き夢 幾千の刻を超えいつか 二人また逢えると 満月に結ぶ願い 風が擢う 次の陽が昇る前に 解く 手と手 “さようなら。忘れないで、愛しきみ” 雨に濡れる木陰 秘密の口づけ 甘く切ない誓いに 溶けてゆく涙 何度生まれ変わっても 愛しきみを探そう 夕星光る空よ 私を導け 次の夜が来る前に花は 浅緋 時雨と散る 共に逝く宿命ならば 想いをこの大樹に宿そう またきみに逢うために “奇跡を、信じて” 「何度生まれ变わっても 永遠にきみを愛そう」