[00:05.44]汚れた沙汰の行く末に、 [00:10.39]刹那のまどろみを。 [00:16.28] [00:36.63]心の芯、朱色に染まって、 [00:39.10]空で嘲る、群青背負っていた。 [00:44.05]初夏。昼下がり。 [00:46.66] [00:46.96]報われない本当の願いが [00:49.47]夢か現か、寝てか覚めてか、 [00:51.90]彷徨、漂浪、繰り返す。 [00:56.94] [00:57.07]淡紅色咲く八重桜、 [01:02.27]鬱々と、見上げれば空。 [01:07.26] [01:07.39]群雲覆い隠し、鉛色。 [01:12.34]嗚呼、ぬるいつぶて背中叩く。 [01:17.37] [01:17.46]さあ、五月雨、我の身を濡らし、 [01:22.37]咎で浸し、 [01:24.29]業を流して欲しい。 [01:27.53]汚れた沙汰の行く末に、 [01:32.73]刹那のまどろみを。 [01:37.73] [01:38.88]うつろう陽が 緋色に染まって、 [01:41.31]酷く平らな、水面に沈んでいった。 [01:46.34]目下。暮れ合い刻。 [01:48.95] [01:49.25]相入れない浮世と己が [01:51.72]嘘か誠か、自問重ねて、 [01:54.15]劣等、上等、頭(かぶり)振る。 [01:59.18] [01:59.27]夕闇に白く山法師、 [02:04.48]粛々と、見上げれば空。 [02:09.51] [02:09.64]群雲覆い隠す、藍錆色。 [02:14.88]嗚呼、ぬるいつぶて背中叩く。 [02:19.58] [02:19.71]さあ、五月雨、我の身を濡らし、 [02:24.57]紫電放ち、 [02:26.54]闇を流して欲しい。 [02:29.82]汚れた沙汰の行く末に、 [02:34.99]刹那のまどろみを。 [02:39.84] [02:40.78]泣き疲れ、引き摺る宵に、 [02:45.40]ゆるり、浮かぶあの朧月。 [02:50.90] [02:51.15]明ける今日、捨てた昨日も、 [02:55.76]全て忘れ、消えてゆきたい。 [03:02.03] [03:03.78]なあ、五月雨、暁を濡らし、 [03:08.69]影を溶かし、 [03:10.65]我を照らして欲しい。 [03:13.86]汚れた此の手を道連れに、 [03:19.05]刹那のまどろみを。 [03:23.92] [03:24.56]さあ、五月雨、我の身を濡らし、 [03:29.59]咎で浸し、 [03:31.43]業を流して欲しい。 [03:34.68]汚れた沙汰の行く末に、 [03:39.83]刹那のまどろみを。 [03:46.03]