澄み渡る視界を埋め尽くした 白銀が眩しく 繋がれた両足 鎖掛けて 見えない空を探し藻掻いてる 舞い踊る無垢な雪達が集う もう明日とゆう日々が閉ざされた僕は 白を纏った 偽りの氷の羽で肩を焦がしても 君を壊して連れ去りたい 雪よ もっと降りしきって ここでしか咲けぬ花が散り溶けぬように 足跡は音も無く消えてゆく 深い霧で出口も見えない 灰がかる空 二字を描いて願う ただ明日という夢に憧れる僕は 嘘を纏った 凍てついた氷の羽で君を包んだら 純水だけが頬を伝う 雪よ もっと降りしきって 張り詰めた氷上 ただ覆い隠すように 曖昧な零度の線を行き来する黒揚羽 ベテルギウスよ 微笑むなら どうかこの醜い羽を消し去ってくれ 白く濁った 偽りの氷の羽を雪に還しても 熱を纏って重なり合う 強く もっと手繰り寄せて 消せない黒すら君が愛せるなら 白く変わらぬ明日は飛べなくていい 塵と化すから