[ti:偽りなき聲] [ar:少女病] [al:狂聲メリディエ] [00:29.77]ねぇ メリディエ [00:37.18]あなたがいつかね [00:43.32]何もかもを そう 捨て去ってしまっても きっと傍にいるわ [00:57.15]人はあなたを [01:03.44]畏れるかもとも [01:09.63]知れないけれども その心の何よりも美しいこと 知っているから―― [01:27.10] [01:28.29]「生まれながらにして、王女の友人であることを運命付けられていた。 [01:33.89]貴族の娘、メイメイ。」 [01:35.90] [01:37.06]「光を通さぬ漆黒の髪、感情を閉じ込めた昏い瞳、 [01:42.44]国の唯一の跡継ぎと目された。王女、メリクルベル。」 [01:47.84] [01:49.21]「二人はいつしか。ただの役割以上に、惹かれ合う。」 [01:54.07] [01:55.03]「密やかな告白。二人の影は、寄り添うように。」 [01:59.05] [02:17.07] [02:30.79]突き刺さる 違和感 [02:37.02]何故人は こんなにも [02:43.98]生きるほどに醜く その身 朽ちていく [02:52.15] [02:53.61]この身以上の 美など [02:59.83]許しはしない されどなお [03:06.51]汚されていく全てのモノ達が 疎ましく [03:15.21] [03:16.67]心のどこか その声は [03:19.88]いつしかはっきりと 語りかける [03:23.30]とめどなく 肥大する―― [03:26.37]それは内に宿した神の囁き [03:34.66] [03:36.01]憎悪【odio】 [03:37.50]全ての堕落に向けた かくも強きその感情(おもい) [03:43.13]全ての美しきものを手に 有りの儘 穢れぬ様に [03:49.69]渦巻くは神の声 この偽りなき聲を聞け [03:58.16]「あの日、私の心に舞い降りたのはなんだったのか。 [04:01.87]私はもう、前のままの自分ではないのかもしれない。 [04:06.00]でも、それは私の意志。 [04:08.55]――ねぇ、貴女はどうするの?」 [04:11.14] [04:11.58]浸潤する 価値観 [04:17.61]この人は こんなにも [04:24.57]望むほどに次第に その身 壊していく [04:32.96] [04:34.12]全てを撃ち棄てても [04:40.46]願うものが あるのなら [04:47.20]その願いのままにならぬものが 呪わしく [04:56.27] [04:57.21]その幸せを 思うなら [05:00.44]この身にできることを為そうと [05:03.61]ただ傍に その傍に―― [05:06.94]道を阻む全てのモノを許さない [05:15.28] [05:16.74]憤怒【ira】 [05:17.87]全ての腐敗に向けた かくも強きその誓い [05:23.46]愛しき意志の望みのままに その道を ともに歩まん [05:29.99]共振する神の声 その偽りなき聲と共に [05:38.54] [05:39.85]村を焼いて [05:41.67]国を焼いた [05:43.28]全てその望みのままに [05:46.50]敗脳を塗し [05:48.11]虚偽を被せた [05:49.81]全てその望みのままに [05:53.10]魔女と呼ぶならば僕となれ [05:56.30]「メリクルベル」の聲を聞け [06:01.78] [06:12.81]悲哀【maeror】 [06:13.72]私の愛しき魔女よ かくも哀しきその願い [06:19.30]全てがいずれ朽ちるとしても その時までは その傍に [06:25.89]あなたの心の何よりも 美しいことを私は [06:32.47]誰より知っているのだからと その手をそっと握り締め [06:38.98]共に唱える神の声 [06:42.10]この偽りなき聲を抱いて [06:48.39] [06:50.72]「メイメイ。魔女とともに歩むその命。 [06:54.64]人を殺めるときも、人を破滅に堕すときも。 [06:59.51]終ぞ変わらぬ誓いだけが、その胸に。」 [07:02.67] [07:04.73]「メリディエ、哀れな人。世界の全てに傷ついて。」 [07:09.57] [07:10.88]「でも、私だけは。いつまでも――貴女とともに。」 [07:15.29]