「君なんだ」 教室の隅で 本を見つめて 退屈な日々を楽しむだけ いつからだろう 僕の視線は 君を追いかけ始めた 気付けば本のページは同じところで 止まったままで ただ無意味な日々を過ごして 静かに生きたいのにどうして 乱れはしないはずのこの心を今 支配してるのは 君なんだ 君が何気なく くれる一言で 簡単に日々は輝き出す いつからだろう 僕の気持ちは 欲張りな形になる 生まれた君への思いは届かなくていい はずだったのに ただ無邪気な君の笑顔で こんなに苦しいのはどうして 見つめるだけのはずの君までの距離を 越えてしまいそうな 僕なんだ やがて季節は巡る 輝きだした日々に サヨナラのチャイ厶が響く 乱れたままのこの思いは 言えないままのこの思いは 暮れてゆく空に消えてゆくけれど ただ無邪気な君の笑顔が 今でも眩しいのはどうして 乱れはしないはずのこの心をほら 変えてくれたのは 君なんだ