目眩のした昼下がり 下り坂の途中 ぼんやりと麻酔がきれる 浅い眠りの午前6時は 空っぽ 空はむらさき 駆け足の音 交差点に溶ける 微かに香る 40度の昨日 揺れる微熱 瞬間の隙間 声が聞こえる 風 雲 閉ざした手の平に 夢 未来 吹かれて飛んでいった 何もなかった そんな風に今日が過ぎていく から から 渇いた永遠の半ばを過ぎた今 軌道上から逸れ また空白に眠る 環状線は今日も渋滞 肺に溜まった ためいき街に漏れ 朝が始まる 平行線辿りまた 交わる日願っても 四文字の呪文を繰り返し 切符一枚を眺めてる 帰宅 始発 過去に手を振って 長い 長い 夜明け前に似た いらない言葉 受信してチューニングが狂う あの太陽が終わる50億 遥か遠い幻 そして また麻酔の効いた午後 ぼんやりと歩く