こうしたいとかはあまりなくて  あぁしたいとかも伝えないで 明日 明日 また会えたらいいなぁ、 と思うだけ それからは知っての通りさ  僕は絵ばかり描いている 花火が散れば夏が最後でも  こんな未来観なんか壊してしまうのか まぁどうやったって  僕じゃわかっていた 頭上の全景から君が消えてゆく もうどうなったって  僕らの目には映る訳ないから 今日をまた思い出すまで。 命日、空を描(か)いていた  駅のホーム、クチナシ、残夏、遠い風雲 目だけ塞いだって透くから  ずっと空を見ている ずっと空を見ていた 信じたい人もあまり居なくて  もういないものを忘れないで 明日 明日 また晴れたら空が描けるのに 今日も日暮れを待つ人 灯籠を胸に歩く人 さよならの空 生きる声も出ないまま上を見た  夜空が咲いている まぁどうやったって  僕じゃ気付いていた 頭上の朗景、花、夜に消えてゆく 今日が愛おしかった僕らの目には映る訳ないから  今日をまた思い出すまで。 命日、花を描いていた  夜のホーム、ヒグラシ、残花、淡い日暮れ衣 今が終わったってそれでも  ずっと空を見てる 悲しくたって 苦しくたって  生きていくしかないんだと思った 辛いと思って死ねる訳もないから  僕らはここにいるんだ 夏が終わった次の空は きっとまだ青いままだから  今日も生きるしかないじゃないかって もうどうやったって 僕じゃわかっていた 頭上の全景から君が消えてゆく もうどうなったって 僕らの目には映る訳ないから いつかまた思い出すまで。 命日、空を描いていた  駅のホーム、クチナシ、残夏、遠い風雲 目だけ塞いだって透くから  ずっと、ずっと空を見ている