見えぬものの在りか それは草葉の陰 ちらりと舌を出す 木霊(こだま)達の声 樫の葉の草笛の音色が そよいだ風に乗って響く あえない、あいたいと願う涙 想いは、千里を駆け抜けて ふたりの、想い出が きらり光り そらへと 投げてみる 消えた声を追えど 山の清流は絶え あやかし 夕焼けに 染まりゆくなかで 抑えられぬ初めての想いを ぶつける術が 見つからず あえない、あいたいと願う涙 想いは、千里を駆け抜けて ふたりの、想い出が きらり光り そらへと 投げてみる たれかを愛せば ひとつになれず 「それでもいいから」と 君を 我儘でもいいよ、愛してみたくて 胸が、張リ裂けそう、どうして? あえない、あいたいと願う涙 想いは、千里を駆け抜けて ふたりの、想い出が きらり光り そらへと 高く 宇宙(そら)へと 高く 天照る、愛になる