西陽の差す 見慣れた部屋は 埃一つ浮かべず澄んで オレンジのソファにするか ピンクかってケンカした 次の日 マゼンタを 買ってくるようなひと ありがとういつでも 「ありがとう」 それさえ言えないくらい あたしも知らない あたしを優しく包んでくれてた 日持ちのする ものばかり 作っておいたわ 小分けにして食べてね 太っちゃ嫌 響く靴音にレンジの タイマー重ね合わせた あなたを閉じ込めるよに あたしはエプロン畳んだ あたりまえに 溺れてしまうその前に そっとドア背中で閉めて ありがとうさよなら ごめんねありがとう またいつかね あなたを忘れられずに 抱えるあたしを忘れて あたしはいなくなるけど あなたは変わらないでいて そうして笑ってあげてね