何度も諦めたつもりだった君との世界が 無造作に並べた日々に少し映り込んでいた 優しげな瞳が覗き込んだいつかの記憶は あの時と変わらぬまま僕を嘲笑うんだ 「もう一度出会えたなら。」 そんな言葉ばかりが駆け巡る 縋り付こうとした過去は 手のひらをすり抜けて 遠くの空に消えた 言葉を選んでは隠し通した醜い自分が 顔を覗かせるたびに嫌気が差していた 僕は世界が望む「誰か」になんて なれはしないんだ それに気づくのが少し遅かっただけなんだ 「もう一度やり直せたら。」 そんな願いさえも握り潰して 生きてゆくだけの強さが 僕にはまだないから 独りで君を待つよ ありふれた現状、僕は交差点の上。 「過ち」を「正しかった」と言える日を待っている。 「もう一度出会えたなら。」 そんな言葉ばかりが駆け巡る 縋り付こうとした過去は 手のひらをすり抜けた 「もう一度やり直せたら。」 そんな願いさえも握りつぶして 生きてゆくだけの強さが 僕にはまだないから 独りで君を待つよ