満たされぬ渇きと 下らない愉悦に弄び 溺れていく 張りついた 穢れと 醜さに 耳を塞いで 靡くのだろう 「――絶えず落ちる」 縋った暗きを 空に浮かべて 「――命は落ちる」 零れた想いは 嗚呼 塗りつぶされて ...... 縺れ合う響と 邪な 熱に浮かれて 爛れていく 騙し合う  痛みと 愚かさに  心隠して  笑うのだろう 「――未だ見えぬ」 繋いだ深さと  月を落として 「――裁きの色」 眩んだ意識は 嗚呼 もう 戻れない 痛みと 燃え盛る 真紅の光に 裁かれて 孤独を 嘆き 謳うように 嗚呼 歪みだす 灰色の 闇に熔けゆく 重なる 心 沈めて 希望は炙られ 一切を残さず 渇望は渦巻き 歪んだ葬列を成す ...... 絡みついて 離れぬ 偽りの跡 瞳を閉じても 焼き付く 虚ろ ...... 声無き声と 擦れた 夢に隠して 凍え続けてるから 忘れた明日も 遙か 彼方へ 傷を残し 奪われた 置き去りの 終に ....... 陰鬱な光は鈍く その暗きを 際限無く刈り取る 迷夢惑いし 偽星は流れ 告白は 悉く炙られた 喪失は 目眩く 廻る幻影 白日霞む 罪を重ねてく 偽り もがき続けても 眼らずの 夜に沈んでゆく ...... 車輪は廻る 速度を上げて やがて汚濁の底へと沈み 永遠の苦痛を叫んでも 誰にも届くことは無い 誰にも――― 痛みと 燃え盛る 真紅の光に 裁かれて 孤独を 嘆き 謳うように 嗚呼 歪みだす 灰色の 闇に熔けゆく 重なる 心 沈めて 焼き尽くす 焔の雨に赦されて 泣いてた 震える子供のように 嗚呼 届かずに 薄明の淵を漂う 途切れた 私を探して 願いは届かず 永久に去りぬ故に 光はやがて捩れて 消えゆき 空を濡らす 祈りと共に