[00:00.00] [01:39.06]月は刻々と満ちていく [01:41.54]翳り 溢れ 生れし情念 沸々と滾り [01:47.22]やがて形を成し 現われたるは鵺の如く [01:54.69]...... [02:26.91]夜は深々と更けていく [02:29.19]午前零時の鐘は鳴り もはや物謂わぬそれは [02:33.44]塒を巻いて 見つめていた [02:35.42]私は私に為り 私になった [02:39.60]貴方は私に生り 私になるでしょう [02:44.28]同一であり 同色であることを 望む [02:48.52]故に 黒い舌で その言葉を吐き続けている [02:57.24]繋がり 重ねた 名残も [03:01.29]連ねた 結いし 憧れも [03:05.04]綺麗な 緋色に 梳けていく [03:09.47]記憶と共に [03:12.74]枯れて [03:14.50]絡み合い 螺旋を描く [03:18.81]遠ざかる 影を追い [03:20.56]嗚呼 茜射す 深き 憂いに [03:25.93]紅く 紅く 咲いて 故に 零れて [03:30.40]色亡き 虚ろへ [03:33.75]あの日から いつまでも忘れぬ [03:37.69]睡り 落ちて さよなら [03:43.62]堅牢な殻を破り 這いいずる [03:46.89]餓えた子等は 皆 赤い眼をしている [03:49.82]やがて止め処なく溢れる [03:52.26]欲望のままに 御前を飲み干してしまうだろう [03:56.87]血の一滴も残さず なにもかも全て [04:03.37]...... [04:47.95]嗚呼 過ぎ去る景色と 想いは風に攫われていく [04:56.74]壊れた 夢に咲く 尊き日々よ [05:04.29]...... [05:21.64]決して忘れぬよう 深く 深く 焼き付けた [05:27.52]夢終わり 仮初めの明日を見ゆ [05:31.79]...... [05:58.45]浮かぶ 私は 月に流れてく [06:02.14]独り 朽ち行く 運命と 謡うなら [06:05.04]黒く 黒く 塗り潰されて [06:08.03]永久に 揺れる 灯火に焼かれながら [06:11.92]沈む 私は 月に流れつく [06:15.47]二人 果て行く 呪いを 嘆くなら [06:18.48]白く 白く 塗り潰されて [06:22.60]いずれ 交じる 天命を抱きながら [06:27.22]....... [06:57.65]繋がり 重ねた 名残も [07:02.00]連ねた 結いし 憧れも [07:05.67]綺麗な 緋色に 梳けていく [07:10.79]記憶と共に [07:12.64]枯れて [07:14.36]絡み合い 螺旋を描く [07:18.63]遠ざかる 影を追い [07:21.59]嗚呼 茜射す 深き 憂いに [07:26.15]碧く 碧く 歪む 影に 溺れて [07:30.54]情めく 現に [07:34.92]あの日から いつまでも変わらぬ [07:40.91]二人 堕ちて さよならを