ふわり 夏風に乗り甦る あどけない記憶は まだこの胸にあるよ 幼い頃に背を向けて 僕らは大人になっていく 幾つの季節を重ねただろう? 「街は少しずつ変わっていくよ」 僕は一人あの夏の影を まだ追い続けていた どれだけ想い走り続ければ 君に追い付けるだろう あの日のまま 取り残された 君を探してたどり着いた 始まりの場所 ずっと一緒にいられたなら 「当たり前」が「願い」になった 素直になれず君を傷つけて 淡い微熱と弱い僕が見せた夏の幻 まだ消えないで あの頃は思いもしなかった 「会いたい」って 真夏の太陽 涙を連れてって 風に揺れる 向日葵の様な 君に恋した夏 この想いも「ごめんね」さえも 言えないまま 君を忘れる事なんて出来なくて 僕らの物語 空白のページ 「さよなら」なんて言えるわけなくて 「また会えますように」 白紙のままで 君がいつでも書き足せるように 重ねた思い出の分 僕は自分自身が許せなくて 今なら君に伝えられるよ 星空一面 この想いも乗せて咲いた花火 まだ消えないで 瞬く星に届くまで