人はいつしか 神を見出し 高らかに永遠を掲ぐ かくして僕等は見出した かくも美しい楽園を きっとこれこそが理想郷 その響きは疑いもなく 見出したその頑なさは 歯止めさえなくどこまでも ともに同胞を拝しては 道を違えしを背にして 仇なす者をも排しては 全てまとめて灰になる どこまでも捩れ。 深化する響き。 その甘美なること。 狂信にも似て。 そうきっと 運命なのだ 何を信じて何を疑おうと いつか焦がれた その世界は けして見つめ返して来ないのに そう、信じ続けることは そう、信じ続けるものが 信ずるに値するものであると 人はいつしか 神を見捨て 新たなる永遠を掲ぐ 声を嗄らして叫ぶべきか 心よりの哀悼の言葉 腕を振り上げ叫ぶべきか 心よりの怨嗟の言葉 また一人 そうしてまた一人 消えていく かくも虚しく けして朽ち果てぬ楽園は 変わらぬ美しさを湛え 濁ったは彼らの眼と 断ずるに迷いなどはなく 朽ちた骸骨の。 その掌の上で。 永遠を謳って。 踊り続ける道化。 そうきっと この“僕”だけが 最後まで生きて行くのであろうと それでも焦がれた その世界は けして見つめ返して来ないのに 嘘つきだらけの世界に ただひとり残されたものに 幾度も問いかけるのは 刎ね返る自分の呟き 己もここを捨てること きっと何もかも救われよう 信ずるに値するもの きっと新たに見つけられよう 死は救いなのか。 生きていくのか。 試され続ける。 道化は今も。 ああどうか 信じていよう 全き孤独の中に居てさえも その首に縄を かけおいて 尚 足を踏み出すことはできない ああなぜなら 美しいから 孤独に泣いて 孤高に笑うのか いつしか焦がれた この世界が どうか見つめ返して来ぬ様に いつしか焦がれた この世界が どうか見つめ返して来ぬ様に