間違えたまま、二人は遠ざかって あらからどれほど時が経ったっけ 「元気でいますか?」 月に数分の電話じゃ君はきっと 少しも振り向いてはくれないね 白地図の上 おかしいくらい君の足跡を探して 錆びた観覧車の窓へと差し込んだ オレンジ色の水平線を私は見るだろう 止めた呼吸を止まらない涙は グラフィカルメモリー オレンジ色の水平線を君も見たでしょう こんな距離よ、覚えていて 二人のグラフィカルメモリー ありふれたような奇跡を待って 返事のない手紙を書いた 「もう嫌になるなぁ...」 天気雨がまた降ったらどうしようかな 汚れた靴と鞄を持ったまま 君の名前を呼びたいけど 夜を待って泣きたいからさ ほっといて、お願いよ オレンジ色の境界線を私は越えるだろう 夜へと幕が落ちる頃、世界は独りを濡らして オレンジ色の境界線で君は笑うだろう 雨が止むまで、くだらない話を グラフィカルメモリー 滲むよ 間違えたまま、二人は遠ざかって 宛先のない手紙はゴミ箱の中へ オレンジ色の水平線を二人は見ただるう 同じ空色、違う海の彼方を立ち尽くし眺め オレンジ色の水平線を君と二人で... こんな距離だよ、覚えていて 褪せてくグラフィカルメモリー 光よ 諦める方が得意だから 掴むよ