背伸びばかりの私なんかじゃ、そこには 走って跳ねる土、泥だらけのスカートで 後ろを向いて笑いながら 同毒を私たち与え合って、波打ち際に足跡を踏む オレンジの煉瓦に描いた絵を二人 最後に雪いでまで 幸せは半歩先、スカートが不安気に揺れた 後ろを向いて笑いかける 同毒で私たちは愛し合って、 「これで最後だね」と頬を撫でた 未来図も航路も此処にはないけれど、 よく似た恋がある 今、不意に溺れた二人、緩く手を取り合って 「そんなこともあったね」と暗い道を行く 今、恋の海から二人、裸足のまま地面を踏んだ 「大切なものだったね」と微笑んでは見上げた とても綺麗な目をしたあなたは遠くて 見失う いられないな