見慣れた駅  遊歩道まで二人、幸せそうだ ゆっくりでいい 時間はかかる 「大丈夫。何も変わらない」 あなたは嘘をつけないね カランコエの花 迷っては 何も捨てられずに揺れる 枯れた花の名前はまだ覚えてないかな それでもね 君がいつか大人になったら 生温かい肌を寄せ合う 偶然がまた本物になるまで 得意じゃないよ はら、また恋の古傷、心臓を掴むけど 最果てに君がいてほしいな 楔がまだ消えない朝 もしも君がこの手を拒んで 歩くならそれでいい 抉るようにまた 添えた花はいつかのあなたを重ねて 涙の雨を浴びて育っていく 傍に座り、囁くのは 優しさと愛で固めたもの 一人分の心の部屋 叫ぶ言葉、嗄れた声では触れない これはカランコエの痛み 肌に触れて、体温に気づくまで 求めて、許して、咲かない花に 恋をした話 だから、解けていけ 少しでいい、私が生きれる場所をくれますか 作り笑いが上手くなっていったね 重ねた唇 微睡む朝 無理やり詰めては泣くのでしょう 響け、届け、小さな約束