僕はきっと何も変えたくなくて いや、うん、変えられなくて サイダーを飲み干した夏の出来事 思い出すのはあなたで 僕はきっと君の世界の中でそれなりに必要で どうせなら悪役でいいからもっと、 出来るだけ長く、ずっと存在していたいな 多分だけど、あなたに嫌われることは 一つ、いや、二つくらいか それくらいしかしてこなかったはずだよ そしたらほら、もう動けなくなった でも最後はあなたを嫌えなかっただけの ふざけたような量の 後悔なんて生温いものじゃない 幸せの形をしていた感情が育つのだろう 朝の電車に乗って、あなたの横に座って 痛がる場所には絶対触れないように喋って 炭酸の抜けたサイダーを口にした時のような 味気ないこの日々が意外と好きでした 交わした言葉がどれだけ大切か、なんて そんなこと、君に悟られないように 君の優しさに知られないように また君を待っている 君がいつか離れて、居るべき場所に戻って 目に見えるほどの幸せを掴む日々が来たら 僕も歩き出せるよ この両手両足が 君と反対の方向を行くこと、嫌がるだろうけど 笑顔の二人、それでいい だけどね、だけどさ  今だけは、今だから 「無駄なことなんて一つもなかった」と 最後に、最後に、素直に言わせてよ