指の隙間には白灯が揺れている 置いていかれた少女は泣いてる ずれた歯車とガラクタひとつで 「家へ帰るの」一人で泣いている 腫らした瞼と幼気な声は ひどく孤独で、見ないフリをすればいいのに 怯えた仕草に、手をとって笑えば 君のリズムに触れる それは星の降る夜の底、僕らは出会った 輝いて、煌めいた。似合わないダンスは夜を裂くように 言葉さえ無重力な君に合わせるよ さぁ、気の済むまで踊ろう 片付いた部屋には、あの日の残り香 置いていかれた僕に語り出す 今更、 君の旅立ちに手をふって笑えば 独り、涙に沈む そして星の降る夜にまた僕らは会えるよ 偶然に、運命に。朽ち果てた荒野に君がいるように 掴んだ手、身を任す君と今だけはこの夢の中に いつか君に打ち明けよう いつか君に会いにいこう そんな"いつか"に縛られて ぽっかりと心に穴が空いたままなのに それは星の降る夜の底、僕らは離れた 輝いて、煌めいて、終わらない挽歌は夜に咲くように 今、二人をただ分かつよ 同じ空、遠ざかる距離は変わらずに