[02.04.000]秒針はふざけて立(た)ち止(ど)まって [00:19.000]意味(いみ)と夢(ゆめ)と命を集めて [00:21.000]作られてしまった身体(からだ)は [00:24.000]終(お)わった命を蒸(む)し返す機械らしい [00:29.000]【これは彼の昔のお話】 [00:31.000]人(ひと)一人(ひとり)は涙を流(なが)して [00:33.000]また会(あ)いたいと呟いた [00:39.000]ハリボテの街の 終末実験は [00:43.000]昨日時点で予想通り グダグダ過(す)ぎて [00:48.000]その時点でもう諦(あきら)めた方(ほう)が良(い)いでしょう? [00:52.000]次の二人は 街の隙間で [00:54.000]そんな水色の 夢見てた [00:58.000]期待ハズレの車線の先(さき)で [01:00.000]小(ちい)さな身体(からだ)はまた飛(と)び散(ち)った [01:02.000]泣(な)き叫ぶ少女を 目醒めない僕は見ていた [01:07.000]秒針は進(すす)みだすのを止(や)めて [01:09.000]世界もろとも眩みだそうとする [01:12.000]この夢は終わらない [01:24.000]意味(いみ)と夢と事態を合(あ)わせて [01:26.000]ただただ考えてく頭(あたま) [01:28.000]「この世界(せかい)はどうやら少しヤバイらしい」 [01:33.000]【これは彼(かれ)と彼女のお話】 [01:35.000]作(つく)られてしまった心(こころ)では [01:38.000]もう言葉(ことば)も届(とど)かない [01:42.000]枯(か)れる太陽の音 蒸せる炎天下の目 [01:47.000]夏(なつ)バテした世間に はじき出された様な [01:52.000]蝉(せみ)の声がもう鳴(な)り響(ひび)き始めても [01:56.000]ユラユラ揺(ゆ)れる 透(す)ける身体じゃ [01:57.420]伸(の)ばした手(て)も届(とど)かなくて [02:02.000]期待ハズレの視界の先(さき)で [02:06.000]踏み潰される未来を 反対車線で見ていた [02:11.000]機械(きかい)仕掛(じか)けの世界を抜けて [02:14.000]木(こ)の葉(は)の落(お)ちる未来の風景へと [02:17.000]君(きみ)の目(め)で [02:18.000]嗤(わら)う日差(ひざ)しはどこかに消(き)えて [02:21.000]8月は何度(なんど)でも過(す)ぎ去って [02:23.000]「また来年だね」と笑いあう そんな未来なら? [02:28.000]期待(きたい)ハズレの世界の隙間 [02:30.000]予報外れの雨が降ってきた [02:33.000]その時(とき)に その時に [02:46.000]例え未来が書き換わっていても [02:50.000]あの目は