[00:00.96]数年経っても影は消えない、感情ばかりが募って行く [00:05.61]踞って一人描いていた [00:10.48]炎天直下 坂道の上、滲んだ僕らが歩いていた [00:15.22]夏の温度が目に残っていた [00:18.21]「構わないでよ、」「何処かへ行ってくれ」君の手を払った 。 [00:24.50]「行かないよ」なんて言って君は僕の手を掴んだ [00:29.12]「五月蠅いな」僕はちょっとの先を振り返ずに歩いた [00:33.55]「本当の心は?」 [00:36.98] [01:00.44]「聡明」なんかじゃ前は向けない 理由が無いから腐って行く [01:05.34]巻き戻ってくれれば良いのにな [01:09.94]何年経っても僕は死なない 希望論ばかりを唱えている [01:14.80]当然今日も君は居ないのにさ [01:17.67]「構わない、死ねよ、死ねよ。」って手首を握って、ただ呪って [01:24.01]何も出来ないでただ、のうのうと人生を貪った [01:28.77]「夏が夢を見せるのなら、君を連れ去る前へ」なんて [01:33.37]照れ隠しした日々が 空気を照らして脳裏を焦がしていく [01:38.73]18歳になった少年 また何処かで待っていたんだ [01:43.29]カゲボウシ滲む姿を思い出して [01:48.21]炎天下に澄んだ校庭 笑っていた君が今日も [01:52.95]「遊ぼうよ」って言ってユラユラ揺れた [01:57.50]「心配です」と不器用な顔 隣人なんかには解んないさ [02:02.36]悲しそうなフリをしないでくれ [02:07.06]朦朧、今日も不自然でいよう 昨日のペースを守っていよう [02:11.94]君の温度を忘れない様に [02:14.80]叶わない夢を願うのならいっそ掠れた過去を抱いて [02:21.01]覚めない夢を見よう 当然の様に閉じ篭って [02:25.63]「それじゃあ、明日も見えないままですよ?」 [02:28.54]それならそれで良いさ [02:30.54]つまらない日々を殺す様に手を染め、『一人』を選ぶから [02:35.77]18歳、腐った少年 また今日も祈ってたんだ [02:40.47]色めいた君の笑顔にしがみついて [02:45.23]炎天下に「どうかいっそ連れてってくれよ」なんて [02:49.91]呟いて息を静かに止めた [02:57.64](戻らない) [03:00.32](あの日は) [03:02.58](痛くて) [03:05.03](誰も、触れないで) [03:14.00] [03:22.98]「聞こえていますか」と声が消えた [03:27.79]理由もなんだか解っていた [03:32.51]夏の温度に手を伸ばしていた [03:38.57] [03:57.74]炎天下、願った少年、「あの頃」に立っていたんだ [04:02.30]夏めく君の笑顔は変わらなくて [04:07.22]「死んじゃった。ごめんね」なんて [04:09.43]「『サヨウナラ』しようか」なんて [04:11.82]寂しいこと言わないで 往かないで [04:16.60]カゲボウシがそんな僕を、見つめていたんだ [04:28.30]