薄く広げた羊皮紙(紙)の上でなら どうにでもなれる気がした あなたの中のいずれかの私が まるで誰でもないように振る舞うことを 「くだらない」と殴り捨てるのと同じで 交える筈のないその全てを ただ愛している 捏造の水を流し続けながらでも 凍える塔の脆さと世界の果てのにおいを 私だけが覚えていたイと願つた 群れを離れた者を追う正義もいらないと思えるくらい 星の屑ほどの悲しみで縁取られたあの国は 何よりも美しかつた 成り代わつて生きて死んで懐柔する私を 林檎の降る朝で待つていて 病める時も健やかなる時もあなたを救いたいよ 痛いよ