躊躇う日に踊りだす螺子を巻いた鳥と 水彩画の燃やされた火曜日に落ちる午後 木々に咲いたさなぎ達 生命を辿れば 金の悪意 広場から見上げた月食 遊歩道を抜けてぶらんこに乗れば 溺れてく愛 切り札出して 終焉へと向かう船がゆく (深く進むよ) 置いてかれた 私は何処へ (何処へ) ひっそりと在るアネモネの花は (踏まれぬように) 夕陽の色をたたえて笑った (泣いてた) 崩壊した額縁の中には薬指 体温だけ溶かしてく 再生の朝に 支配されない場所 謡う勿忘草 暗い春には 「星に願いを」 終わりの無い想いを沈めて (深く埋めるよ) 朽ち果てれば 許してくれるの (くれるの) 涙色の銀河がこぼれて (降り注ぐよに) 叶うならば貴女になりたい (なれない) 終焉へと向かう船がゆく (深く進むよ) 置いてかれた 私は何処へ (何処へ) ひっそりと在るアネモネの花は (踏まれぬように) 夕陽の色をたたえて笑った (泣いてた)