[00:09.43] [00:34.26]微温(ぬる)い丈の 疵(きず)に [00:38.97]泥を 塗り籠み [00:42.86]逝き損ねし 斎(いみ)を 瞼に 重ぬ [00:51.84] [00:52.19]無数に 散らばる [00:56.12]摘み取りし 腫物(しゅもつ)に [01:02.00]憫(あわ)れびは 無く [01:04.96]只(ただ) そと 羨(とも)しびて [01:09.82]為合(しあ)うとても せざる [01:13.06]受け太刀 風(ふり) すら [01:18.62]構えの侭(まま) 絶える 音も 無く [01:27.29]屠(ほふ)る毎に 手馴(たな)る 血振(ちぶる)い [01:32.89]否(いや)む 故(から) [01:35.88]其の 手を 下ろして [01:45.17] [01:52.81]振りかぶれば 落ちる [01:57.49]私は 神鳴(かみなり) [02:01.39]生きあぐねし 道が [02:06.20]亦(また) 血で 烟(けぶ)る [02:10.13] [02:10.73]末魔の 的(ゆくは)は [02:14.71]瞑(ひし)ぐとも 逸らさぬ [02:20.45]突けば 竭(つ)く迄 [02:23.38]只(ただ) 其の 灯火と [02:28.33]為合(しあ)うとても せざる [02:31.62]受け太刀 風(ふり) すら [02:37.02]構えの侭(まま) 絶える 音も 無く [02:45.74]屠(ほふ)る毎に 手馴(たな)る 血振(ちぶる)い [02:51.60]否(いや)む 故(から) [02:54.37]其の 手を 下ろして [03:03.56] [03:55.80]此の 身空(みそら)が 打たれたい [04:04.14]尽きせぬ 修羅にて 独り笑む なれど [04:13.54] [04:15.22]為敢(しあ)うとても 畢(おわ)ること無き [04:21.31]不離(ふり) 修羅(すら) [04:23.97]名乗る迄も 無いとしても [04:28.33]抑(そも) 名前は無い [04:32.76]動けば 無益な 毀傷(きしょう)が [04:38.46]痛い 故(から) [04:41.34]其の 儘(まま) 討たれて 棹立(さおだ)ち [04:54.63] [04:58.56] [05:01.49] [05:03.39] [05:05.23] [05:07.73]おわり