波打ち際を通る風は 何も変わらないままで まるで私だけ 世界から取り残された そんな気がした 遠い水平線の先に 君がいる気がしたけど 手を伸ばした先は空を掠めて まだ何もつかめないまま 「もう、一人でいい」 と泣いた私を 優しく抱きしめていた 温もり 君とともに生きた世界の果て 苦しくらいこんなにも君を愛してる 手を伸ばせば君が静かに 笑ってる気がした 赤く澄み渡る夕空 君とかえったあぜ道 色褪せないまま心の深くに こんなにも刻まれてるよ 見えないようにと 隠した涙は 刃に伝い零れて 消えてく 君とともに生きた世界の果て 悲しいくらい 切ないくらいに 「大好き」と言いたいのに 君の姿が 今も見えないんだ 駆け抜け 君へと手を伸ばし続け そのたび君は泣きそうに笑う ただ君を抱きたいだけなのにこの手は 何も掴めなくて 霞んだ 君とともに生きた世界の果て いつまでも ずっとずっと君を愛してる 水平線の先に届くように 想ってるよ