木々を穿ち 澄んだ風を 身に纏った 少女は 誰の眼にも映らなくて ただ独りで生きていた 「この世界が消えゆくまで、ずっとひとりで」 揺れる感情も 掻き消されて 静かに 涙と流れ落ちた ひとりで迷って 孤独に生きる道を 歩むしか無いのかと 溢れた悲しみと 何も見えない明日に 向かい続ける この淡い空へ祈って… 過ぎ去りゆく人々には 見えることはなかった ただ1人の少女は空に 手を伸ばして呟く 「誰もが皆 誰かのため、生きているの…?」 彷徨ってた 霞む道で 儚く希望さえ熔けてゆく このまま ひとりで孤独に生きるのはもう 出来ないと 声を上げる ただ待ち続けてく 孤独を裂き 救ってくれる人を この淡い空へ祈って… 「笑うことも出来なくなり 静かに消えてゆくその前に」 少女の瞳に映った その少年は そう言い 手を差し伸べた 溢れる喜びは 涙となり 少年の瞳に映る その輝いている笑顔と