どのくらい この声(こえ)が 届(とど)くのかなって 試(ため)したら 見渡(みわた)す限(かぎ)りに 散(ち)って いつしか 遠(とお)く 消(き)えてしまった 何(なに)かを 変(か)えられるほどに もっと 強(つよ)く 叫(さけ)んだら 君(きみ)の その大(おお)きな胸(むな)に 響(ひび)いて 山(やま)びこのように 返(かえ)ってくるかな もしも この歌(うた)が 君(きみ)に伝(つた)わるのなら 私(わたし)は 形振(なりふ)り構(かま)わず 大(おお)きく歌(うた)ってみせる きっと この声(こえ)に ノイズ乗(の)ってしまってても 耳(みみ)を塞(ふさ)がずに ちゃんと聞(き)いていてね 足(た)りないもの集(あつ)めて 生(う)まれた声(こえ)は やっぱり私(わたし)で どれほどの デシベルの幅(はば)で どこまでの 周波数(しゅうはすう)で 君(きみ)に 鳴(な)ることができれば その喜(よろこ)びや 悲(かな)しみに 変(か)えられるのだろう もしも この歌(うた)が 歌(うた)えなくなったなら この私(わたし)に 何(なに)が残(のこ)るといえるのだろうなんて 些細(ささい)な希望(きぼう)も 失(うしな)ってしまうほどに いつしか この音(おと)は 私(わたし)を作(つく)っている 地平線(ちへいせん)の向(む)こう側(がわ)へ 届(とど)くように いつか きっと 返(かえ)ってくるんだから いつか この歌(うた)が 私(わたし)に聴(き)こえるように 君(きみ)を包(つつ)めるように 優(やさ)しく 歌(うた)ってあげられたら 些細(ささい)な希望(きぼう)も 見失(みうしな)わないように 果(は)てない世界(せかい)に ずっと響(ひび)くように 终わり