出来るだけ 高い場所から 日常の 隅っこの方 見下ろして ペン先で上手に切り取った 真ん中見えないフリして 「今日は悪いことが起こらないように」と 他人事へ向けた 儚い 祈り 風の吹いてるままに 言葉を繋ぐ 決まった「面白さ」の 筋書き通り フリーハンドで 描ける未来 いつかは 夢に 使って 古びたペンは 潰れて 雫を 滴り落としてて めくって 毛羽立った紙に 黒く丸く 拡がった 「身に着けてた服が 似ているんだから」と 原因をこじつけて 真実は滲んだ 風が向いてる方に 言葉を探す 気付いた 「やり場の無さ」 の 裏側に 盛り上がったインクを 風が 乾かす前に 風が巻き上げた 砂埃が 目に入って 擦るほどに 痛くなって このまま何も 見えなくなればいい そう 願っていたり 風の吹いてるままに 言葉を繋ぐ 決まった「面白さ」の 筋書き通り フリーハンドで 描ける未来 いつかは 夢に